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シンポジウム告知 シンポジウム趣旨 下野発表要旨 伊藤発表要旨 坂本発表要旨 柴田発表要旨 吉本発表要旨 ベイコン主要著作案内 『学問の進歩』 『古代人の知恵』 『原理と起源について』 『大革新』 「新機関」 『信仰告白』 『ニューアトランティス』 ベイ…

吉本秀之、「ロバート・ボイルにおけるベイコン主義」

王立協会に象徴される17世紀英国の科学は、ベイコン主義的であった、そして、そのベイコン主義の代表格はロバート・ボイルであったという評価は、科学史の世界において根強く存在している。しかしながら、ボイルの生涯を子細に追っていくと、彼が最初からベ…

柴田和宏、「ベイコンの物質理論 『濃と希の誌』の分析を通して」

ベイコンは多くの著作で彼独自の物質理論を探究している。彼の理論は伝統的なアリストテレス主義への批判的応答となっているのみならず、パラケルスス主義や復興し始めていた原子論との対話の結果生まれたものであり、初期近代の自然哲学研究の興味深い題材…

坂本邦暢、「ベイコンにおける創造と摂理 質料に宿る力と量」

初期近代の科学史研究では、ベイコンは新哲学の推進者たちの一人とみなされている。互いに大きく異なる学説を唱えていた彼らを「新しい」という言葉でひとくくりにすることができるのは、彼らがみな伝統的なアリストテレス主義哲学を批判したからである。ベ…

伊藤博明、「ベイコンと古代人の知恵」

ベイコンは英語版『学問の進歩』を刊行してから4年後、1609年に『古代人の知恵』(De sapientia veterum)と題する書物を上梓した。彼はここで、「古代の詩人たちの、少なからぬ寓話の中には、すでにその初めから、秘められたこととアレゴリーが存在していた…

下野葉月、「ベイコンにおける神学と哲学 理性と啓示」

「新しい哲学」の擁護者として名高いベイコンは、スコラ哲学と神学の伝統から自然哲学を分離した人物として語られることがある。この解釈の是非をめぐって、これまで研究者のあいだで彼の神学と哲学をめぐる議論が展開されてきたが、未だに定まった見解が共…

シンポジウム開催趣旨

今日、フランシス・ベイコン(Francis Bacon, 1561-1626)は何よりもまず学問の革新を企てた哲学者として知られている。彼は論争しか生まないスコラ哲学とやみくもに実験を行う錬金術を拒絶し、帰納法に基づき有用な成果を上げる学問の必要性を唱えた。この…

シンポジウム告知

新しいベイコン像を求めて 神学、寓話解釈、物質理論 New Light on Francis Bacon: Theology, Mythology and Science 日本科学史学会第56回年会 会場 東京海洋大学 日時 2010年5月29日、ないしは30日

Marta Fattori作品集

「ヨーロッパの知の辞典Lessico intellettuale europeo」シリーズの編集者として著名なMarta Fattori(1942-)は、ベイコン研究の分野でも数多くの業績を上げています。ここでは彼の数多い作品の中から、ベイコンに関係するものに限ってまとめておきます。 …

Graham Rees作品集

昨年亡くなったGraham Rees (1944-2009) はベイコンの物質理論をはじめて体系的に調査し、同分野を研究をするうえでは必ず参照されるべき多くの論文を残しています。また、スペディングらによる『全集』が出版された後に発見された『死の道について De viis …

スペディング、エリス、ヒース編ベイコン全集

Francis Bacon, The Works of Francis Bacon, edited by James Spedding, Robert Leslie Ellis, and Douglas Denon Heath, 14 vols. (London: Longman, 1858-74) このスペディングらによって編集されたベイコン全集は、19世紀のものですが今日でも標準的なベ…

ベイコン作品邦訳一覧

長谷部宗吉、「国内文献目録」、花田圭介責任編集、『フランシス・ベイコン研究』、御茶の水書房、1993年、20-46頁。 この目録にある《Baconの著作》の部分に最新の情報を加えることで、ベイコンの作品の邦語訳一覧を作成しました。 「学問論 ベーコン」、渋…

第13巻 『大革新 最後の諸著作』

The Instauratio Magna: Last Writings (The Oxford Francis Bacon)作者: Francis Bacon,Graham Rees出版社/メーカー: Clarendon Pr発売日: 2000/08/24メディア: ハードカバー クリック: 2回この商品を含むブログ (1件) を見る Historia densi & rari (BN co…

第12巻 『大革新第3部』自然誌関連の著作

The Instauratio Magna: Historia Naturalis it Experimentalis: Historia ventorum and Historia Vito & Mortis (The Oxford Francis Bacon)作者: Graham Rees,Maria Wakely出版社/メーカー: Clarendon Pr発売日: 2008/02/09メディア: ハードカバー クリッ…

第11巻 『大革新第2部 「新機関」と関連テキスト』

The Oxford Francis Bacon: The Instauratio Magna Part II: Novum Organum and Associated Texts (Oxford English Texts)作者: Graham Rees,Maria Wakely出版社/メーカー: Clarendon Pr発売日: 2004/05/20メディア: ハードカバー クリック: 1回この商品を含…

第6巻 『1611年頃から1619年に書かれた哲学的著作』

Philosophical Studies C.1611-C.1619 (Oxford Francis Bacon, Vol 6)作者: Francis Bacon,Graham Rees出版社/メーカー: Clarendon Pr発売日: 1996/05/23メディア: ハードカバー クリック: 3回この商品を含むブログ (2件) を見る 6つの作品が収録されていま…

第4巻 『学問の進歩』

The Advancement of Learning (The Oxford Francis Bacon)作者: Francis Bacon,Michael Kiernan出版社/メーカー: Clarendon Pr発売日: 2000/04/20メディア: ハードカバー クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る 収録内容について説明の必要はそれ…

オックスフォード版フランシスベイコン一覧

1996年よりオックスフォード大学出版局からベイコンの新しい全集の刊行はじまりました。すべての作品が新しく校訂しなおされています。ラテン語の著作については英語の対訳がつけられています。さらにかなり詳細な注釈も全編にわたって付されています。今後…

Vickers, The Major Works収録内容

Francis Bacon: The Major Works (Oxford World's Classics)作者: Francis Bacon,Brian Vickers出版社/メーカー: Oxford Univ Pr発売日: 2008/07/15メディア: ペーパーバック クリック: 1回この商品を含むブログを見る 英語で書かれた作品のアンソロジーです…

Fattori, ed. Francis Bacon, 1984

Marta Fattori, ed. Francis Bacon: Terminologia e Fortuna nel XVII Secolo (Rome: Ateneo, 1984) 1984年にローマで開かれたセミナーを元に編まれた論集です。日本国内では上智大学の中世思想研究所に所蔵されています(OPAC)。 T. Gregory, Premessa, p.…